① 大雨の中、大会を実施しなければならないほど参加チームが多く膨れあがって小回りのきかない状況。
会場担当のチームや保護者の方々には大変お世話になりました。雨でも実施されるのがサッカーですが、もう少し良い状況でやらせてあげたいと感じるものです。大会運営を批判しているわけではありません。会場確保など、決まった日程をこなしていかなければ前に進まない難しい中で大会が行われていると感じるものです。
② 速い子を前に置いておいて、ディフェンス・中盤に蹴らせるチームの多いこと。
各チームの戦術を批判するつもりなどありません。ヴィヴァイオとしても、リスクを承知で負けている試合ディフェンスの人数を減らしパワープレー(ペナルティエリア付近に大きく蹴って、できるだけ点数をとりにいく戦術)を使うこともあります。しかし、試合の多くで「細かいことをやるな。」という指示が出ることには本当に悲しくなるものです。ジュニア年代に丁寧に行わなくて、子ども達は将来サッカーを楽しむことができるのでしょうか。私の経験では、ごくごく一部のセンスのある子しか楽しめなくなる可能性が高いのです。
③ ジュニアの他チームの保護者の応援を聞いていると苦しい。
ベンチワークと保護者の応援には本当に悲しい思いをさせられます。悲しいと言うより苦しいというのが本音でしょうか目先の試合に勝つために、大きな声で指示や応援している姿に出会うと本当に苦しくなるものです。ジュニア年代ですよ。目先の試合の勝ち負けだけを見るよりも、自分の子どもの上達や考えながらサッカーをやっている姿、相手チームの良いプレーを見る目を少しでも持ちましょうよ。ただ勝った負けたと試合の応援に行くのではなく、自分の子どもの将来のために、勝っても負けてもサッカーを楽しみに行く姿勢をもう少し持てないものかなぁーと心から願うものです。
① 普段から試合を想定したトレーニングで行っていなければ、ベンチからがぁーがぁー言っても選手が出来るはずがない。
相手が自チームよりも力がある場合、ボールを支配される可能性が高い。対戦相手の力を分析し、自チームの選手の力量と合わせて考え、戦術をたてる。コーチ同士で戦術を確認し、考えられる状況を抽出してトレーニングの中でコーチと選手が戦術の確認を行うようにする。その確認がなければ、試合中にその現象を見たコーチが外からがぁーがぁー言っても選手達が理解できるはずがない。このような試合を見ると悲しくなる。普段のトレーニングで何を行っているのかと本当に悲しくなるのである。選手達が悪いわけではない。明らかに指導者側の問題である。力が違いすぎると、いくら戦術を立てても対応できないこともあるのだが。
② 出来ないことを選手のせいにしてはいけない。
中1段階であずかって、口酸っぱく課題を提示し取り組んできても改善が遅い選手も確かにいる。しかし、チーム全体を見た時に、ほとんど全ての選手が考えることの出来ない選手になっているのは誰の責任なのだろうか。選手個々の将来ことを真剣に考えているのだろうか。ヴィヴァイオの現中学3年生も決して上手な子達の集団ではなかった。セレクションの時期にグランドが変わり、他のチームが終わった2月の後半にやっとセレクションをして集まってくれた選手たちだった。本当に基礎からやり直した。U-13の大会では県大会で近隣のクラブチームに1-4で敗戦した選手たちが、中3の時県で優勝(ヴィヴァイオ設立以来初めて)し、関東でも神奈川県1位のマリノス追浜に3-0で勝ったりする。縁があった選手たちと、一生懸命取り組むのが私達の役割ではないのか。
③ パニクッている選手達に、分かりやすく的確に伝える努力をしよう。
トレーニングをしっかりと積み、コーチと選手が戦術を確認していると、試合の中で選手は成長することが多い。だからこそ試合中のコーチングは大切だと感じている。選手に具体的に分かりやすく伝えるべきであり、それがなされていれば外野で聞いていても納得が出来るはずである。外野で聞いていて、全く納得が出来ないことが多い。選手を見ると何をして良いのか分からずパニクッている。良いのかそれで。