強風で目も開けられない、そんな中総体決定戦が行われました。会場校の沼南高柳高校さんは、大会会場提供のみにも関わらず、朝早くからご準備くださいました。大変感謝しております。
相手はシード校の県立柏高校で、昨年度はリーグの昇格、公式戦では強豪校と当たっていたため、一筋縄ではいかない相手であり、自分たちはチャレンジャーであるという話をして臨みました。
前半は風下で耐え抜き、後半風上の中チャンスを作り続け、押し込まれないように跳ね返し続けることを共通認識としてピッチへ送り出しました。押しても押しても戻ってきてしまう強風の中、相手に右サイドをうまくはがされ、逆サイドに構えていた選手にヘディングで決められ先制されてしまいました。0−1は想定内でしたが、後半に向け意識を変えさせなくてはなりませんでした。
後半にむけ、選手交代、ポジション変更を行い、より攻撃的に攻め続ける布陣を敷き、ゴールに迫りました。後半開始早々、右サイドのクロスボールが風にあおられ、ゴール方向に運よく向かい、GKのキャッチミスから同点となりました。その後ゴールから40m離れたところでFKを得ると、風に乗ったシュートは勢いを増し、そのままゴールへと入り逆転しました。
選手たちはノーリスクでシンプルに跳ね返し続けましたが、余計なファールからセットプレーとなり、クリアミスからコーナーキックを献上してしまいました。そのコーナーから、GKが出きれなかったフォアで決められ同点となりました。流れも勢いも持っていかれそうになりましたが、逆転を狙い攻め続けました。結果80+10分では決着がつかず、予選2度目の延長戦となりました。前半はまた風下、後半は風上という条件の中、決定機を決めきれず、試合はPK戦へともつれ込みました。
PK戦では、以前大会等で外してしまった選手をあえて早めの順番に送り込み、プレッシャーをはねのけ、過去を乗り越えてもらいたかったところ見事に決めてくれました。GKも2本止めてくれ、2年生もしっかり落ち着いて決めきったことで、結果8−7でPK戦に勝利し、何とか県大会出場となりました。
ここに来るまでには様々なことがチーム内では起こりました。新人戦県大会での敗戦、4月のリーグ戦での敗戦など、学びが多い日々を過ごし、自分たちに目を向け始めたこの時期に、結果が少しずつついてきたようです。また、外部からチームに関わってくださるコーチ陣、OBたちの支え、日々ご指導くださる顧問の先生方、選手の後ろで日々支えてくださる保護者の皆様、けが人や見学者のサポート、そして出ている選手・マネージャー、様々な人の想いが少しずつチームを前向きにさせてくれていると思います。
まだ、基礎技術も足りませんし、運動量も足りません。安定したメンタルや、勝負ごとに向かう勝者のメンタリティも足りません。やるべきことが山積みではありますが、少しずつ選手主体で気付いてもらい、勝てるチーム、応援されるチームへと成長していってもらいたいと思います。
まずは、県大会に出ることができなかったチームの気持ちも背負い、月末に行われる県大会で勝つために、また日々指導してまいります。
今後とも柏陵高校サッカー部をよろしくお願いいたします。 |