柏南高校会場で行われた第100回高校サッカー選手権大会千葉県大会、対麗澤高校。 怪我や体調不良者が多くいたが、やっとベストに近いスターティングメンバーが組め、試合に臨めた。 立ち上がりこそ相手の速いプレスに苦しんだが、オフの間の駆け引き、セカンドボールの回収に重きを置き始めた前半の飲水タイム後からは、相手を剥がすことができはじめパスが回り始める。その前半31分、中央の浅水から右サイドを駆け上がった飯田にパスが入り、そのままドリブルでゴールに向かう。最後のDFも突破し、GKと1対1を冷静に決めて先制。前半を1−0で折り返す。 後半スタートから山本に代え塩澤、浅水に代え日高を投入し、推進力を増して2点目を狙う。その日高が再三左サイドを突破しクロスを上げるが中々得点には至らない。後半途中から降り出した雨が激しくなり、水溜まりが全面にでき、お互いにパスが回らなくなり、逃げ切りをめざし、残り10分からコーナー近くでボールキープを指示した。選手はノーファールで体を張ってボールキープをし時間をかせいでくれたが、雷も鳴り始め、残り2分前に中断に入った。 1時間の中断後、アディショナルタイムを含め6分間耐えれば決定戦進出となるので、同じくボールキープを指示したが、コーナーへの配球で捕まり左サイドから中央へクロスを入れられる。中途半端な対応から、残り数秒という時間帯に同点に追いつかれ延長戦へ。今一度自分たちのサッカーを始めようと確認をし、延長のキックオフ。中央やや左から塩澤への配球に、右へ流れながらドリブル突破を図る。そのドリブルをペナ角でファールで止められFKを得ることができ、高橋が直接狙ったシュートがニヤサイドを打ち抜きリードする。その後、何度かゴールに攻め込みいい形でシュートまで持ち込むがゴールが割れず、延長の後半も我慢に我慢を重ねて辛くも決定戦進出を遂げた。 控え選手やメンバーに入れなかった選手も含め全員が、大雨に打たれ、全身ずぶ濡れで勝ち取れた決定戦進出。内容はともかくチーム全員で勝ち取った勝利であったと感じる試合であった。
前日練習後には、マネージャーが3年生全員に対して、手作りのマスコットをプレゼントしてくれました。そういう裏方、縁の下の力も自分たちの力にして次も勝ち、決勝トーナメントに進出してもらいたいと切に願うばかりである。 |